2010年04月30日
近藤 亨さん(89歳)の、恩師の記憶
こんにちは!

農作業に追われ、ご無沙汰しておりました!

新潟で、米作りをしている


たにぐち
たにぐち posted by (C)新潟青年協力隊



新潟支部・谷口 博幸です!!



田んぼの様子 (3)
田んぼの様子 (3) posted by (C)新潟青年協力隊


新潟では、いよいよ田植えの準備に入っておりますが、

例年より気温が低いせいか、苗がか細くて、不安になります。

苗の様子
苗の様子 posted by (C)新潟青年協力隊


しかし!

そこは、師匠仕込のポジティブ農法で、乗り切って参ります!!


今日は、以前、聴き書きをさせて頂いた、

(3月15日の記事参照)

我らが師匠!

農業界の巨人・近藤亨(とおる)先生


近藤亨
近藤亨 posted by (C)新潟青年協力隊



昔語りをまとめました!

是非、お読みください!

元気が湧いてきますよ!!






●根性があれば何でもできる

 ムスタンに行くきっかけは、もともとJICAでネパールに派遣されていたからです。定年で、いよいよ帰国するというときに、ネパールの首相・コイララ氏に頼まれました。今度は、どうかアッパームスタンの開発をしてほしいと。そこは世界で一番、貧しい土地と呼ばれているところでね。そんな秘境で農業をやろうなんていう人間はいなかったんですよ。僕には、五十年以上、農業をやってきたという、技術者としての自負がありましたからね。自分なら、残りの人生を賭ければ、この必死に生きている人々を救えるんじゃないかと考えたんだね。
 年間降雨量がわずか二〇〇mmの乾燥地帯であり、寒暖の差は激しい。まともな野菜なんて一つも獲れない。そんな土地でも必ず作れる作物はあるんです。それを見つけるのが、この爺様の腕ですよ(笑)
 ムスタンのりんごは、わざと背を低くしている。現地の人々の背が低いから、それに合わせたんです。結果、実のほうに栄養が行くようになりました。基本的に農作物は昼夜の寒暖差が激しいほど、美味しくなります。それに今まで、まともに野菜も作れていなかったから病害虫もいない。厳しい環境が、逆に成功の原因となったのです。今では青森や長野からりんご農家が勉強に来るくらいになっているんですよ。
僕はもともと果樹技術者です。ほかの農業に関しては素人ですが、ニジマスや鯉の養殖もやっています。標高二千メートル以上の土地だから、水がきれい。日本の養殖業者よりはるかに大規模な養殖場で美味しい魚を育てています。稲作も、その気候を利用して大成功した。根性があれば何でも出来るんだよ。一度ムスタンへいらっしゃい。「どうやってでも生きていこう」という根性が湧いてくるよ。
 学校も十八校建てましたが登校率は一二〇%。まだ学校に行く年齢でない子も登校してきます。給食が食べられるからね(笑)
 僕はムスタンに居ても三食、白米です。日本の人々より美味しいご馳走を食べているんじゃないかな。食べたいものは何でも自分で作れる腕を持っていますから。それが農業のありがたいところなんだね。



●家族を捨て、故郷を捨て、祖国を捨てての鹿島立ち

 じつは僕自身も、ムスタンに行くことを決意するまでは悩みました。輾転反側、眠れぬ夜を過ごしたんです。現地で人を雇い、長い歳月を過ごすことを考えると、どうしても二、三千万の金は必要になります。県庁の退職金などは、その後の家族の生活費を考えるといくらも残りません。「親方日の丸」といった環境で働いてきた身なので、資金調達の妙案などは浮かんでこない。そこで先祖伝来の山林を、密かに、義兄に売却して活動資金をつくったんです。これで準備は整った。しかし家族や関係者にどう伝えるかでまた悩んでね。猛反対するに決まっていますから。そんな時、絶好の機会が訪れました。JICAを定年退職して、永年の功労をねぎらう帰国祝賀会があったんです。その席上で「もう一度、ムスタンに行き、今度は一人の農業者として、ムスタンの開発に努める」と発表したんです。会場は万雷の拍手のあと、我に返ったように静まりかえりました。その後、ざわめきのなかで、親戚や友人があわてて寄ってきてね。口々に諌めるんですよ。家族にも何も話していなかったもんだから、それはたいそう反対されましたよ。しかし一回みんなの前で言ってしまえば後戻りは出来ませんからね。「もう決めたんだ。先祖伝来の山や田んぼ、畑をぜんぶ売り払ってしまった。ボランティアをやるには同志の信頼を得なければならない。それには自分だけ財産を持っていてはいけない。丸裸になっていくんだと。頼む、行かせてくれ」と言ったら最初は反対していた家族も、次第にあきらめていきましたね(笑)我が家はもともと、それぞれの生きる道には干渉しあわないという家訓でしたから。その代わり子供たちにもやりたいことをやらせてきました。



●隻眼痩躯の恩師・丹羽鼎三先生

 ムスタンに行くことを決めたのは、恩師である丹羽鼎三先生の「近藤よ、安易な道を選ぶなかれ、常に弱者の味方たれ、節を曲げることなかれ」という遺言ともいえる言葉でした。
 平成十五年三月、JICAの勤めを終え、日本に帰国しました。桜舞うなか、多摩墓地にある先生のお墓の前に額づいてムスタン行きを誓い、腹をくくりました。
 先生は加茂農林専門学校(新潟大学農学部の前身)の初代校長で、仙台の伊達藩の武術の師範をやっておられたこともあります。顕微鏡の覗きすぎで、片目が潰れてしまったというくらい勉強熱心、一徹な先生でした。
 一方、僕は若いころは肺病で、「二十歳まで生きられないだろう」と言われていました。肺病が治ってから学校へ行ったので、二十七歳の頃に先生に出会ったんです。本当は文学青年で、作家か文学者になろうと思っていたから、農業なんて興味はなかったんだけどね(笑)家の近くに専門学校ができたから、長い闘病生活の息抜きに行ってみるかというぐらいで。
 しかし丹羽先生と出会ってから、少しずつ農業に惹きこまれていった。先生は農場の管理人室に一人で住んでおられました。他の連中はおっかながって近づかなかったが、僕はやはり変わっていたんだろうね。毎日、そこに一人でとことこ通っていたんですよ。五十も年上の先生に、自分の農業に対する疑問を真正面からぶつけていきました。当時は作付け制限や、大型機械化という方向に進んでいたから、「このままでは日本の農業がだめになると思う」と先生に言ったら、「俺もそう思う」と言われてね。「農林省や県の奴らには分からんのだ。近藤、はやく一人前になって頑張ってくれ」なんて言われてね。僕のボランティアの原点は、丹羽先生なんだね。「ただの技術屋になるな。君なら、恵まれない人のために働けば、多少は世の中に名を残すだろう」と言われていました。それ以来、丹羽先生の言われた通りに生きてきて。この歳まであっという間ですよ(笑)





先生の話から、先人は、本当に、

師弟という関係を、

峻厳かつ、崇高なものとして受け止めていた

ということが伺えます。


「人を敬う」という気持ちを、ともすれば、

忘れてしまいがちな現代において、

先人たちの言葉は、大切なことを思い起こさせてくれます。


これからも、聴き書きに励んで参ります☆


新潟支部 谷口 博幸
posted by モセ at 20:31 | イベントレポート
2010年04月29日
親の想いを相続する“自分史”のススメ
本日は、相続プラザの内藤雄先生のセミナーにて、

後半に「親の想いを相続する“自分史”のススメ」

をテーマにお話しさせていただきました!

皆さんにも、自分の生い立ちや親のことについて

少し思い出していただくために、

自分史ノートの簡易版ページを配布し、

書き込んでみていただきました!


<以下が、今日のお話の流れです>

1.NPO「昭和の記憶」の主な事業
・高齢者からの聴き書き活動…縁をいただいた高齢者からの聴き取りを行います。
・世代間交流イベントの開催…世代間コミュニケーション促進のためのお話会を実施します。
・自分史制作…聴き取りを行い、書籍化するサービス(自費出版)を行っています。

2.自分史を作るには?――自分史ノートに書き込んでみよう!
気付くこと…

3.親の想いを相続する“自分史”のススメ
・本作りを通して深まる家族の絆
・自分史は子供たちへの贈り物/自分史を通して、親の生き方や想いを相続できる。
・過去を振り返ることで、自分のこれまでに整理が付き、これからの人生に生き甲斐が生まれる。

→ご自身、ご家族の自分史を作ってみませんか? 
方法その1:自分史ノートや自分史作りの本を活用し、書き込んでいく。
方法その2:家族と一緒になって作る。
方法その3:他人の手、プロの手を借りて作る。


ご一緒させていただき、どうもありがとうございました!!


瀧澤尚子

posted by モセ at 03:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 記事一覧
2010年04月16日
4/28(水)セミナーのご案内
今月4/28(水)、御縁をいただいて

相続プラザ【第6回】相続講演会にて

講演をさせていただきます!

テーマは「「親の想いを相続する“自分史”のススメ」。

詳細は、ご一緒させていただく内藤雄先生のページを

ぜひご覧ください!

http://www.souzokusoudan.net/shintyaku.html

瀧澤尚子
posted by モセ at 09:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 記事一覧
2010年04月06日
ホームページをリニューアルしました!
去年から進行していたホームページリニューアル、

晴れて完成しましたーー!!

手がけてくださったのは、NPOサービスグラントさん。

何から何までお世話になり、本当にありがとうございます!

とても好評です!

どうもありがとうございます!

瀧澤尚子





posted by モセ at 09:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 記事一覧